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カール・テオ・ドライヤー『怒りの日』

カール・テオ・ドライヤー監督『怒りの日』1943年製作。
 イメージフォーラムで観る。邦画の古い作品上映と違って若い人が多数。
1623年のノルウェーの村が舞台で老牧師アブサロンと後妻の若い妻アンネ
の家へ息子のマーチンが神学の学校から帰ってくる。そこへアンネの
知り合いの老女が逃げて来て、アンネが匿うが魔女狩りの取締男らに捕まり、
火あぶりの刑になる。しかしアブサロンにアンネの母親も魔女だったと告白
して死ぬ。ここから否定していくアンネだが、義理の息子のマーチンと
だんだん男女の関係になり抜き差しならないことになる。魔女は、
望めばその人は死ぬ。邪魔な人が一人死に、ついに夫のアブサロンも
殺してしまう。そしてアンネが魔女だということで告発される。
 トーキーモノクロ映画で絵画のような画面構成。そして室内の重要な
シーンはパンなどでカットを割らない。とても静謐な息の詰まるような演出。
アンネのリスベット・モーヴインも牧師のトルキル
・ロースも母親役ジグリ・ニーエンダムもリアルな演技でまるで中世
魔女狩り時代の記録映画を見ているようだ。ドライヤーという人は、
俳優に心の中からの表情を要求し、引き出すのに長けている。
そしてよくよく考えると、江戸時代のキリスタン弾圧のちょうど同じ頃。
遠藤周作「沈黙」の宣教師
がほぼ同じ時期。息子のマーチン神父が日本にやって来てもおかしくない。
徳川幕府がキリスト教信者を踏み絵で取り締まり、磔で殺した事象と、
この本国ノルウェー、オランダ、ベルギーなどで魔女狩りで女を火あぶりに
したのと右左で結果はよく似てる。
ドライヤーの濃密な演出に敬服。さらにリスベットのアンネの最後に魔女
の顔になるところは怖いを通り越して、妖艶で美しい。そしてふと思ったら、
「奥さまは魔女」のエリザベス・モンゴメリーに
よく似てる。米国のテレビプロデューサーは、この映画を見ていたかもしれない。

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# by stgenya | 2024-01-21 17:17 | 映画・ドラマ

アニメ「宝島」のエンディングに名前があります

テレビアニメ「宝島」。40年前。上京したばかりでアルバイトでこのアニメの撮影助手をしていた。
つらい仕事だったけど、話が面白くて今見ると懐かしい。



# by stgenya | 2022-08-02 02:56 | 映画・ドラマ

『ロボット修理人のAi愛』のDVDが発売になりました

『ロボット修理人のAi愛』のDVDが発売になりました_d0068430_02343499.jpg
劇場公開で見られなかった人やもう一度保存版で見たいという人のために
映画『ロボット修理人のAi愛』がDVDになりました。
メイキングや新たに撮影したミュージック・ビデオなど特典映像満載。
ぜひ購入していただけたらと思います。
https://twitter.com/kinako86ster/status/1522898938772475904?s=20&t=qGausl8dWhX0C4xfqMEprw
# by stgenya | 2022-05-08 02:39 | 映画・ドラマ

『ロボット修理人のAi愛』の見た人の感想です。



面識はありませんが、映画を観られて的確なコメントを解説してくれました。
まだ松山、萩、九州とめぐって12月17日からは東京・アップリンク吉祥寺へ戻ってきます。
『ロボット修理人のAi愛』の見た人の感想です。_d0068430_16344277.jpg

# by stgenya | 2021-10-17 16:36 | 映画・ドラマ

映画「ロボット修理人のAi(愛)」7月10日新宿K's cinemaから公開。


ホームページは、http://roboshu.com
情報解禁になりました。
7月10日新宿K's cinemaから全国公開になります。
大阪シアターセブン、神戸アートヴィレッジセンターが7月17日
横浜シネマリンが7月24日
アップリンク吉祥寺が7月30日


# by stgenya | 2021-05-23 07:30