宇宙戦争

スピルバーグの新作。映画の日の渋谷で満員にならず八割弱の客の入り様。
まず可もなく不可もなくと言っておく。
トムクルーズと組んだSFの第二弾。技術的にも作品てきにも
スピルバーグの新しさはない。
「ジュラシックパーク」の焼き直し的構造をもっている。
特にエイリアンに後半
地下室の中の狭い空間で追いかけられる場面は、JPにそっくり。
職人芸が見事に発揮され、これだけストーリーが単純であるにも
かかわらず最後まで見せる力量は大した物。
「未知との遭遇」「プライベートライアン」「ジュラシックパーク」
のいいとこを網羅した技あり。
トム・クルーズも市井の人として手堅い演技だ。
 ただここで新しい発見は、スピルバーグが敵との「戦争」にどういう
スタンスをとっているかがはっきりわかることだ。
できるだけ戦うなという主人公を最後まで貫き通す。これは
9.11のテロ戦争に対するひとつの気分と姿勢だと考えられる。
そしてそのためには
普通の人(しかしあくまで戦おうとする人)を殺してしまう。
この白黒の付け方は、戦う
アメリカの範疇でのyes,noの域をでていないのではないか。
このスピルバーグの変化は、ラスト近くの円盤から出てくる
エイリアンの死んだ手に象徴的だ。
「E.T」のラストの手とは対照的になっている。
ここには、もはや無邪気で陽気でどこまでも楽天的なアメリカはないのだ。




d0068430_2330442.jpg
d0068430_0462022.jpg

[PR]
by stgenya | 2005-07-07 23:30 | 映画・ドラマ
<< モーターサイクル・ダイアリー 霧笛荘夜話 >>