釜石港

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どうしても行かなくちゃいけない所があった。
明日待子さんが生まれた釜石、鈴江。
去年の津波で致命的な被害を受けた。
駅から港へ歩くと
巨大な製鉄所とドックは、健在だったが
港の町は、更地と被害でかろうじて残ったビルがポツンポツンと
建っているだけ。
それも一階や二階は、中身は何も無い。
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港の堤防も所々欠けていた。
破損した車もそのまま。
そう。そのまま。
爆撃を受けて2年近くもそのままだっただろうか。
東京は。あの1945年の戦争で。
どうして東北のこの地が捨てられているのか。
明日さんが幼くしてアワビを採ったり泳いだりした
釜石の海は、今も青々としてやさしい。
海は牙を隠している。
海は怒りを隠している。
海はあくまで静かだ。
その静けさは、町全体に覆い被さっている。
よそ者が通り過ぎるのをじっと待っているかのように。
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by stgenya | 2012-10-30 03:00 | 出来事
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