三丁目の夕日

映画の日に観る。
西岸まんがの映画化。昭和三十年代の風景をCGで
うまくつくっている。上野駅と東京タワーがよく
モーションコントロールで映像の中に収められている。 
 ただ原作のほのぼのとした人情コメディーの味が
破壊されてしまっている。
鈴木オートの主人を堤が寺内貫太郎のように頑固おやじ
として変えているが、成功したとは云い難い。
若いと悪態をつく際チンピラのようになってしまうからだ。
小雪のいる酒場で文学こと吉岡を馬鹿にするところなど
はどう観てもVシネマの鉄砲玉しか見えない。
 子供も紙芝居だが、文学のところに預けられる子役の子
はなかなかうまく最後で泣かされる。この子は芸達者だ。
 致命的にこの監督の映画は技術的には達者でも感情が
のらないのはなぜだろう。
 この山崎監督の前の「リターナー」もそうだったのだが
ハリウッドにも負けない画作りするのだが演技をつむぎ完結
させる力が弱い。
もっと鈴木オートを中心にして隣近所が顔が見えてなんとなく
あったかい気持ちにしなくてはならない。
そのいい例が駄菓子屋の文学が子供を最初に追い出して机に
ぼっとしていると又その子供が脇に戻ってきてびっくりするという
場面でカット割がおかしい。同ポジで切れないショットの中で
何時の間にか隣に座っているのが常套なのだが、カットを割って
しまっているので少しも観客は驚かないのだ。
ひとつの演技をどう演出すれば効果的なのかわかっていれば
もっと役者の演技をうまく引き出すことができる。
 この監督のこれからの課題だと思う。もっと面白くなったはずだ。
最後に薬師丸の母の感じは原作にちかくていい味を出していた。d0068430_16283493.jpg
 
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by stgenya | 2005-12-08 16:29 | 映画・ドラマ
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