わたしは真悟


楳図かずおの「わたしは真悟」の映画化を考えて、
「ロボット」という括りで楳図さんと仕事しながら
どうしてもこの楳図さんの後期の作品が普遍的な愛の
テーマを扱っていて、映画にしたいと思って要約版を
制作した。
 今でもこの企画は、正しいと思っている。
実は、K氏に台本も書いてもらったことがあるが、
諸事情で成立せず、そのままになっている。
少年と少女の初恋の話から人間と機械という世界の
果てまでつながっていくスケールの大きなものが
この作品にはあり、ロボット技術もさることながら
親が子供を殺し、子供が親を殺すという危ういこの
21世紀の時代を映すのに必要なテーマをもった作品
だと思う。どこかで又この企画の復活をねがっている。
 また楳図さんは、変わった人のように見えて
実際話していくと極めて哲学的で常識人であった。
時代や世界を見る目に予見的なところがあって
その勘の鋭さは、非常に反射的で生まれついて
もったもので凡庸ではなかった。
映画の企画は、生き物で難しいが10年かかえても
消えないものは、何かがあるはずである。
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by stgenya | 2008-03-31 23:34 | 人物インタビュー
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