「茶の味」は、少なくていい味がでる

石井克人の去年カンヌへ持って行った「茶の味」。
 「アメリ」のような奇抜で日常と空想の入り乱れた映像
表現が持ち味の家族映画である。
 まず噂通りラストは少しホロッとくる。漫画家だったお
じいちゃんと大きな自分の空想から抜け出せない孫娘
との奇妙な関係がおもしろい。誰でも小学生のころこんな
空想に囚われるものだ。退屈な朝礼で全校生徒が炎天下
運動場に並んでいるとき校舎の屋根からゴジラが出てきた
らさぞ面白いだろうなあなんて空想して先生の話を全く
聞いていなかった幼年期を思い出す。
 ただこのバラバラに見えてある距離感をもって繋がって
いる春野家の描き方が雑でそれぞれのキャラがもう一つ
練り込まれていない。アニメーターに復活をかける手塚母
はまだしも三浦友和と淺野忠信は、相変わらず同じような
演技しかできなくてまるで春野家のお客さんのようだ。
 少なくても淺野のエピソードをそっくり外したらもっといい
映画になっていた、

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by stgenya | 2005-06-12 20:16 | 映画・ドラマ
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