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インセプション

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「インセプション」脚本・監督クリストファー・ノーラン
出演D・デカブリオ、渡辺謙、コティヤール、エレン・ペイジなど
 夢狩人の産業スパイの話。脚本は高度にトリックを組んで重層的に
見せる。SFアクションとしてキャスティング共に豪華。
 初めのカットが海辺にデカブリオが流れ着くところから始まり、
砂浜で遊ぶ無邪気な子供の姿へ声をかけようとして届かない。
 さて渡辺謙の大物実業家からの依頼が来る。
それは、標的に対してアイディアを夢の中へ入り込んで植えつける
ことだった。チームを編成してターゲットの夢に潜入する。
ストーリーは、このミッションを達成すればデカブリオ扮するコブ
が家に帰れて待っている二人の幼い子供に会えるというカセをずっと
引きずりながら進んでゆく。しかもどうも過去にコブはその子供の
母親である妻と複雑な事件を起こしている。
 その原罪がコブにはあるのだ。つらいミッションもこの原罪の超克
のためにはやらざるを得ない。
 各演技派ぞろいの俳優陣の顔と所作がともすると軽くなりがちな
この手のSFアクションを重厚に彩っている。
 さて、しかしだ。夢に入り込み潜在意識の秘密を取り出してくる
という筋立てでしかもそれは、夢の中の又夢という複雑なシノプシス
にしていて、パズル構成のシナリオの新基軸かと思いきや、わかり
にくすぎる。ひとつひとつプロットを追って行って、それぞれの夢
に交代で入り込むのを確かめて行ってもそれは夢だからと疲れる。
 特に後半のエレベーターで各夢の場面を階層にして映像的にスペ
クタルで見せるが、で結局はコブが子供と会いたいという一点に
集約されると正直バカバカしくなる。
 スパイアクションだから、もう少し爽快に話が展開して夢の中に
入り込むという技術についてもっと合理的で納得できる法則を編み
出してほしかった。
 夢はレム睡眠の正味数分しか有効でないとか、夢見ている間の瞳孔
の激しい動きが探索者の手掛かりになるとか、具体的な行為がほし
かった。手首に電極配線をつけてスーツケース型の機械につなぐだけ
の繰り返しは飽きるし、つらい。
 つまり他人の夢の又夢に入ったとき何か具体的な変化やアクション
がいるのではないか。
 だから名優がいい演技していてもどこのどの段階なのか測りかねて
ストーリーに入り込めない。これでは奇をてらった風変わりな活劇
にしか見えない。
 映画のアイディアはワンアイディアでいい。シナリオはできるだけ
単純に組んで複雑にトリックを仕掛けるべきだ。
残念ながら字幕タイトルも見ずに席をたつ観客が大勢いた。
ノーラン監督の語りの整理する手腕に期待したのだが本人自体消化
不良だったのではないか。
やっぱりこういうアクションはラストあっと言わせるオチがほしい。
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by stgenya | 2010-07-30 16:37 | 映画・ドラマ

中村公彦さん、亡くなる。

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7月7日0時過ぎ中村先生死去。
今日7月8日11時30分調布メモリードにて葬儀。
ご冥福をお祈りします。
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by stgenya | 2010-07-08 05:49 | 出来事