新作映画「オペレッタ狸御殿」

鈴木清順の「オペレッタ狸御殿」
    82歳でこれだけ自由闊達に映画がつくれたら
    すてきなことだ。
      これは、又84歳の木村威夫というデザイナー
    がいたのでなりたった企画でもある。セットと衣装
    の斬新で統一された色彩と配置の美術の表現力。
    これが清順の映画話法をして一級のラブストーリー
    に仕上げている。チャン・ツィーの復活する件の演技
    は、思わず落涙だった。
      かって木村恵吾の初版「狸御殿」から川島透の
    チェッカーズ狸御殿」まで何度も映画化されている
    エンターテイメント素材だが、今回の清順のものは、
    どれにも似てなくて、むしろ何に近いかといえば、
    フェリー二の「アマルコルド」、「道化師」に似ている
    と言った方がいい作品である。
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# by stgenya | 2005-06-10 22:01 | 映画・ドラマ

6/10太陽族映画「逆光線」を観て

「逆光線」’56年日活映画
   「太陽の季節」の後つくられた日活映画。北原三枝
   が主演で当時の女子大生の反モラル的な生き方
   を描いたもので渡辺美佐子の同級生や安井昌二
   の恋人と奔放に付き合う中、家庭教師宅の父親と
   性的関係を持ってしまう主人公。
    一歩間違えばピンク映画になりかねない題材を
   「自分が愛する」という本心に忠実であろうとする
   テーマが貫かれている。監督は古川卓巳で脚本
   は池田一朗との共同である。
    内容の良し悪しは、ともかく昭和三十年代の大
   学生が毎日歌声喫茶に通いハイキングと称しては
   上高地でロシヤ民謡を歌い、山岳唱歌やフォーク
   ダンスに手を取り合っている若者の姿が健康的す
   ぎてテーマとの乖離がありすぎるようでとても違和
   感を感じた。
   ただ北原三枝の大胆な中年男を誘惑する顔は、
   一見に値する
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# by stgenya | 2005-06-10 14:22 | 映画・ドラマ